世界最強のビジネスモデルを教えてもらった話

2018年02月01日

最近生活保護の詳しい仕組みを調べています。どうも、働きたくない東大生です。


先日、家から大学まで歩いて行く途中、ある男性に出会いました。


男性は、朗らかな感じで話しかけてきたんですね。



「こんにちは。













百円ください。」


と。


良いビジネスというのは、できるだけ在庫を抱えないことです。このビジネスには一切の在庫がありません。


利益率100パーセントのビジネスモデル。


まさかこんなよくわからないにいちゃんが全人類の求める最強のビジネスモデルを、惜しげも無く披露しているとは。


もしかしたらみなさんは、そんなのあげるわけないじゃん、と思うかもしれません。


しかし、それは思い込みです。



あまりにも堂々とこられたとき、人は百円を渡してしまう。



これは間違いない。おどおどとして頼むともらえないかもしれませんが、あまりにも堂々としていました。


彼には後光が差しており、彼の前では私は教えを乞う修行者でした。














「あ、じゃあこれどうぞ。」



そう言って僕は百円を渡しました。


それはまるで、駅で切符を買い、自販機で飲み物を買う、そのくらいの自然さでした。



「あざっす!」




彼もまた、代金を受け取るコンビニ店員のように洗練された受け答えをし、


すぐにその場を離れて足早にどこかへ立ち去っていきました。


用事が済むと長居をしない。








粋です。


現代では見なくなった江戸っ子。


その伝統文化を引き継ぐ彼に畏敬の念を覚えながら、僕は大学に向かいました。











そしてその日の夜、そのビジネスモデルを実践すべく僕は新宿に降り立ちました。







〜PM8:00 新宿〜



人の行き交う街、新宿。


欲望が渦巻いているのが見て取れる。


普段は帰宅者でしかない僕も、今日はこの街の参加者だ。


人間とは不思議なものだ。


普段当たり前に友人に声をかけていても、知らない人となると途端に声をかけることがためらわれる。


10分が経ち、20分が経った。


彼氏と待ち合わせと思われるフワフワしたコートを着た女は消え、そこには新たにテニサーがやってきた。


鳩が飛び、おっさんがポイ捨てをし、ギャルが苛立つ。


このまま何もできずに帰ってしまうのか。そんなことでいいのか。


意を決した僕は、ギャルに声をかけることにした。


なぜなら、ギャルは基本的に優しいからだ。


近年の研究で明らかになっているが、美女とギャルは常人に比べて5倍他人に対して優しい。


そのやさしさを信じ、僕はスティーブ・ジョブズのように堂々とこう言った。














「おねーさん、100円ちょうだい。」















「は?キモ。」

















気がつくと家に着いていた。僕は冷蔵庫からビールを出し、冷蔵庫にあったハンバーグを温め、食べた。


もうすぐ今日が終わる。


彼女は今日、「100円くれ。」と声をかけられたことを覚えているのだろうか。


この一期一会を大切にしていってくれるのだろうか。


僕にはわからない。わからないが、きっと今日も明日も生きていく。そんな手探りの人生を噛み締めながら、布団に入ってそのまま寝た。



クイズ!

この中に人として間違っている人がいるよ!それは誰でしょう?



















答え

ギャル

何があっても人を傷つけるのは間違っているから。